写真:ドバイの汚い秘密とは

世界各地の海岸では、美しい景観の裏側に深刻な課題が存在している。観光客や地元住民によって放置されるゴミが、その代表的な問題だ。

理想的な場所はどこにもなく、人の営みがある限り廃棄物の発生は避けられない。一般的に、ゴミの散乱は貧困や行政の不十分な管理と結び付けられることが多い。しかし、都市によって事情は異なる。たとえばUAEの主要都市は整然と整備され、街並みは清潔さを誇っている。

一方で、人々が日常的に整理整頓された環境で暮らしている場合、無意識のうちに「どこにでもゴミを捨てても誰かが片づけるだろう」という意識が生まれやすいと指摘されている。結果として、公共の場でのポイ捨てが習慣化し、清掃の担い手に依存する状況が形成される。

海岸のゴミ問題は、単なる景観の悪化にとどまらず、生態系や観光資源にも影響を与える。持続可能な解決のためには、行政による管理強化と同時に、一人ひとりの意識改革が欠かせない課題となっている。

UAEでは、他では見られない「極限のテニス体験」が存在する。スカイダイビングやバンジージャンプのような競技は、一般的にスリルを求める人々を惹きつけるが、通常テニスはそのような分野とは無縁とされる。しかし、コートの場所が地上211メートルに設置されている場合、その印象は一変する。

ドバイには、世界的に知られる7つ星ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」がそびえ立っている。この建物は世界でも屈指の高さを誇り、屋上部分にはヘリポートが併設されている。そのスペースは特別な用途としてテニスコートにも利用され、観光資源の一つとなっている。

通常の競技とは異なり、この環境でのプレーは視覚的なインパクトが強く、スポーツとエンターテインメントの融合として注目を集めている。ドバイならではの発想が生んだ「空中テニス」は、同国の観光とラグジュアリーイメージを象徴する一例といえる。

氷と炎が交錯する地
地球規模で進行する温暖化の影響は、極端な気候にさらされやすい地域ほど如実に現れる。アラブ首長国連邦でもその一端が観測され、2020年には国内最高峰ジェベル・ジャイスの山頂が雪と雹に覆われるという、砂漠国家では極めて珍しい現象が起きた。

さらに、ドバイの海辺リゾートとして知られるジュメイラでも雹が確認され、常夏の砂浜に氷の粒が降り注ぐ光景は多くの市民や観光客を驚かせた。この異例の気象は、通常「炎のような暑さ」を象徴するUAEが、突如「氷の国」の姿を見せた瞬間ともいえる。

研究者たちは、こうした突発的な気候の逆転現象は温暖化による気候変動の不安定化と密接に関連している可能性を強調している。今回の事例は、自然環境の脆弱さを改めて浮き彫りにし、持続可能な対策の必要性を強く示す出来事となった。

移動する銀河のような自動車
高級車ブランドとして知られるメルセデスは、伝統的に資産家や名士に選ばれてきた。しかし、サウジアラビアのある王子はその常識を大きく超える発想で注目を集めた。

彼が所有する車は、外装に特別な高圧二酸化炭素処理を施し、その上に30万個以上のダイヤモンドをあしらったものである。総額はおよそ480万ドルに達し、まるで走る銀河のような輝きを放つ。

この贅沢を極めた車両は、単なる移動手段ではなく、世界有数の富を誇示する象徴として受け止められている。

豪華な環境で暮らす馬たち
大理石の床やシャンデリアが輝く建物に足を踏み入れると、まず思い浮かぶのは裕福なデザイナーの邸宅か高級ホテルだろう。高い天井からはクラシック音楽が流れてきそうな雰囲気すら漂う。

しかし、実際に響くのは馬のいななきや鼻息である。この豪華な空間の住人は人間ではなく馬たちだ。ここは中国にある「海瀾馬術クラブ」で、世界的にも珍しいほど贅沢な環境で馬が飼育されている施設として知られている。

訪れる人々にとっては驚きの連続だが、ここで暮らす馬たちにとっては日常そのものとなっている。

ドバイにおける文化の多様性
アラブ首長国連邦に位置するドバイは、現在およそ600万人が暮らす都市であり、湾岸地域でも有数のビジネス拠点として発展を続けている。人口の大部分を占めるのは外国人で、多様なバックグラウンドを持つ人々が共存しながら独自の文化的景観を形成している。

地域の伝統と世界各国から集まったライフスタイルが交差することで、ドバイは国際的な活気にあふれた都市へと姿を変えてきた。その成長は依然として加速しており、文化的交流の拠点としての役割も一層強まっている。

ブルジュ・アル・アラブに使用された金の量
アラブ首長国連邦ドバイにある高級ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」の内装には、24カラットの金箔が約1,790平方メートル使用されている。これは、世界的に有名な絵画「モナ・リザ」4万6,265枚分を覆える量に相当する。

「7つ星ホテル」として知られる同施設は、世界で4番目に高いホテルである。ただし、その全体の39%は居住用ではなく、建築の豪華さを際立たせるために確保された空間とされている。さらに、ロイヤルスイートの宿泊費は1泊あたり約2万ドルに達し、贅沢の象徴として世界的に注目を集めている。

ドバイの人工パームアイランドには、エンパイア・ステート・ビルディング2.5棟分に相当する砂が使用されている。

ドバイの大胆なメガプロジェクトの一つは、海上に人工の島を造成する取り組みである。中でもパーム・ジュメイラ島は「世界の第八の不思議」と称されることもある。

その他の島、ジェベル・アリ島やデイラ島は、それぞれ異なる開発段階にある。現在、パーム・ジュメイラ島には約30のホテルやリゾートが立地しており、多くの民間ツアー会社からヨットやボートのレンタルも可能である。

ドバイでは、地元の人々が金市場での技術を極め、金細工の達人として知られている。ほぼあらゆる物を金で装飾することが可能だが、その分の費用は高額となる。「黄金の都市」と称されるものの、金が安価で手に入るわけではないため、ドバイが中東で最も物価の高い都市の一つであることは驚くべきことではない。

ドバイの住民は富裕であるだけでなく、寛大さでも知られている。特にイスラム教の聖なる月ラマダンの期間中、その寛大さが顕著に現れる。市内の至る所に無料の食事を提供する屋台が設置され、貧困層や失業者に振る舞われる光景は、他の地域ではあまり見られない。

2021年4月19日、アラブ首長国連邦ドバイでは、ラマダン期間中の屋台で食料が提供された。世界中のムスリムはラマダンを、自制と浄化の月として祝う。この期間、日の出から日没まで飲食や喫煙、性的行為を控え、日没後にイフタールと呼ばれる食事で断食を解く。

あるショッピングモールのマネージャーは、提供される食品について報道陣に説明し、ヨーグルトやジュース、水、アラビアパン、調理済みツナ、調理済みの食事など、さまざまな品目が含まれ、必要とする人々にはすべて無料で提供されていることを明らかにした。